「第2回 全国エンタメまつり」で学んだこと


8月4日から2日間、岐阜で開催された「第2回 全国エンタメまつり」に参加してきました。目的はTeamOrigamiが開発した、和風パズルアドベンチャー・カミオリを展示することです。

僕はカミオリのサウンド担当ですが、プロジェクトのコアメンバーの1人でもあります。このような、開発に関わったゲームに対するプレイヤーの反応を間近で確認することができる機会に参加することで、ゲームに根付いた音楽や効果音を提案していくための力をつけています。

まともにゲームの出展をやったのは、2017年のデジゲー博でCHIP STEPという音楽ゲームアプリを展示して以来のことでした。CHIP STEPでは大したゲーム開発の経験も無いのに、勢いだけでディレクター的な立ち位置をやっていたのですが……  その時のことは別の記事で詳細を書いていますので、興味があればご覧ください。

インディーゲーム開発のディレクションで得た大切なもの

さて、ぜんため「インディー通り」での出展の話に戻ります。ろろ氏のツイートを借りますが、TeamOrigamiの展示スペースはここでした。配置としては会場の角側であり、出入口に対して後ろ向きだったので苦戦したのですが、それでも導線をつくることで、たくさんの人にゲームを試遊してもらうことができました。この記事では、その事について書いていこうと思いますので、何か真似できることがあれば参考にしてみてください。

カミオリの展示スペースの様子

機材は僕が用意した訳ではないのですが、TeamOrigamiでは以下のような準備をしていました。

・試遊台の前に椅子を配置

・スマホやタブレットのアームを用意(端末を浮かせることができるため、展示スペースの机を有効に使える。あとプレイヤーの試遊が楽になるかもしれない)

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・ゲームの内容を分かりやすく説明できるようにしておく

・ゲーム内で、ストーリーを進めながら操作方法やルールを覚えられるチュートリアルを用意(やればわかる、死んで覚えろ!なタイプのゲームではなかった)

・簡潔な文章とゲーム画面のスクリーンショットやイラストで、パッと見ただけでゲームの面白さが伝わるA4サイズのフライヤーを用意

・大きなポスターや液晶モニタでのPV再生など、目をひく要素を設ける

・クリーナーで試遊用の機材を清潔に保つ

サンワサプライ 液晶画面用ウェットティッシュ

セッティングとしては客観的に見ても良い感じだなと思っていたのですが、イベント開始直後はスペースの前を通り過ぎる人が多いこと……

それもそのはず、今回展示したカミオリはスマホやタブレットで遊ぶスタイルであり、ゲームのコントローラーが無い端末をそのまま展示していても「試遊できる感じ」が出せていないことが大きな問題点でした。そこで、以下のようなフローをメンバーで実践しました。

1.ブース前を通りかかった人にA4のフライヤーを見せて「よろしければどうぞ」と声をかける

2.フライヤーを受け取ってくれて、その場でフライヤーを見てくれたり、ブースを眺めてくれた場合のみ「試遊もできますので、よかったら遊んでいってください」と案内する

嘘みたいな話ですが、TeamOrigamiではこのパターンで試遊に至るケースが多かったです。プレイヤーの方も、基本的にゲームに興味があって会場に来ているわけですから、要はコミュニケーションを通したキッカケづくりが大切なんですよね。

また、カミオリはリリースされている完成版をそのまま端末にインストールして試遊台として置いていましたが、後にメンバー同士で「ゲームの試遊版を用意しておくべきだった」という話になりました。試遊版が必要な理由としては、ゲームのステージ展開にストーリー性がある場合、プレイヤーが試遊の止め時を判断しづらいためです。開発者側としても、プレイヤーに面白いと思ってもらえているうちに製品版へ誘導できる方が理想の展開ですし、ゲームが一区切りついたところでプレイヤーに声をかけて感想を聞きやすいと思います。

今回のイベント出展で学んだことは以上でした。M3などの音系の展示イベントでもそうですが、完全オリジナルの作品を誰かにアピールして受け入れてもらい、そこからリクープにつなげることって、とても難しいことだと思うんです。

僕はゲーム作りに関わる上で「開発者であること」という当事者意識が重要だと考えて行動していますが、それ以前に作曲家です。ぜんためでは、カミオリを試遊される方々とのコミュニケーションを通して、改めて音楽や効果音といったサウンド面からインディーゲームの発展に貢献していきたい、という思いを再確認することができました。日本でもインディーゲームを買ってプレイする文化が一般層に浸透することで、こうしたイベントが成長し、良い土壌が育まれていくことを望みます。

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次はコミティア125、そして東京ゲームショウ2018でお会いしましょう。